全国都道府県議会議長会

復興の総仕上げと県勢の更なる発展に向けて

議長写真
令和2年3月
宮城県議会議長

石川 光次郎




 昨年11月に、第44代宮城県議会議長に就任した石川光次郎でございます。

 はじめに、令和元年東日本台風による被災に対しましては、全国の皆さまからあたたかいご支援とお見舞いを賜り、心から御礼申しあげます。

 東日本大震災の発生から9年が経過いたしました。震災からの復旧・復興に際しましても、国や全国の自治体をはじめ、関係団体や諸外国など、国内外の多くの皆さまからのあたたかいご厚情やご支援を賜っておりますことに対し、改めて心より感謝を申しあげます。これまでの間、復興への歩みを着実に進めているところでありますが、心のケアや地域コミュニティづくりへの支援、産業・生業の再生など、被災地では解決すべき課題が数多く残されており、引き続き、被災地の復興に向けて、地域の実情を踏まえたきめ細やかで迅速な対応を図って参りたいと考えております。

 このような中、今年は、「宮城の将来ビジョン」と「宮城県震災復興計画」の最終年度を迎え、復興の総仕上げと復興期間後の取組を見据えた重要な年となります。復旧・復興の完遂に向けた施策に最優先で取り組むとともに、人口減少や少子高齢化、児童虐待の防止やいじめ・不登校対策、さらには、令和元年東日本台風被害への対策など、喫緊の課題に的確に対応していくことが求められており、県議会の果たす役割はますます大きくなっていくものと考えております。

 また、本県議会におきましては、昨年、地域に根ざした酒造産業と農林水産業の振興を図るため、議員提案による「食材王国みやぎの伊達な乾杯条例」を制定したほか、議会活動の活性化と地域における人材の育成を図るため、宮城大学と包括的な連携協定を締結するなど、県議会の更なる活性化に向けた取組を進めているところであり、議会改革につきましてもこれまでどおり不断の取組を進め、県民の皆さまから信頼される県議会を目指して参りたいと考えております。

 今年開催される東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では、「宮城スタジアム」がサッカー競技の会場となり、今秋には四大行幸啓の一つ「全国豊かな海づくり大会」が本県で初めて開催されるなど、大きな行事が予定されております。宮城の復興の姿を広く発信するとともに、国内外から訪れる多くのお客さまに、これまでのご支援に対する感謝を伝えたいと考えておりますので、皆さまのご来県を心からお待ちしております。

 結びになりますが、今後とも全国都道府県議会議長会並びに各都道府県議会の皆さまのご協力をいただきながら、震災からの復旧・復興の総仕上げと更なる発展に向けて全力で取り組んで参りますので、引き続きのご支援をよろしくお願い申しあげます。

宮城県議会議長
石川 光次郎(いしかわ みつじろう)

プロフィール

生年月日

昭和42年6月26日

主な議員歴

平成17年10月〜
宮城県議会議員(現在5期目)
建設企業委員会、環境生活委員会、議会運営委員会、総務企画委員会、予算特別委員会の各委員長を歴任
令和元年11月
第44代宮城県議会議長に就任