全国都道府県議会議長会

「県民から信頼される議会」の実現に向けて

議長写真
令和2年6月
山形県議会議長

金澤 忠一




 昨年5月に、第33代山形県議会議長に就任いたしました金澤忠一でございます。

 現在、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、全国的に多大な被害が発生しています。この度の感染症でお亡くなりになられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、感染された皆様におかれましては1日も早い回復を願っております。

 新型コロナウイルス感染症による被害については、本県においても3月末に最初の感染例が報告されてから、右肩上がりに増え続けました。県民の皆様や来県された方々のご協力の下、全県を挙げた封じ込めに取り組んだ結果、ゴールデンウイーク以降、感染報告数は一定の落ち着きを見せていますが、依然として、生活、産業、教育等の多方面で多大な影響が出ております。例年、6月は生産量日本一を誇るサクランボ収穫の最盛期であり、本県としても大切な時期を迎えていますが、本年は観光イベントの中止や企業活動の低迷による贈答需要の減少等が予想され、地域経済への深刻な影響が懸念されております。

 このような中、本県議会では4月に全県を挙げて感染症対策に取り組むこと等を盛り込んだ緊急提言を知事に対して行うとともに、医療従事者をはじめ、対策に携わる全ての人々に対して敬意と感謝の意を表し、活動を全面的に支えていく旨の決議を全会一致で可決し、県議会としての姿勢を県民の皆様にお示ししたところです。

 本県では、従来から「開かれた議会」、「提言する議会」、「活動する議会」の3つの基本目標を掲げ、県民の皆様の負託に応えるべく議会活動を進めてまいりましたが、新型コロナウイルス感染症対策に際しても、直ちに「新型コロナウイルス感染症対策特別委員会」を立ち上げ、県民生活への影響や県内産業の状況等をしっかりと調査し、県民の皆様の意見を取り入れた形で提言や意見書を取りまとめ、「県民から信頼される議会」となるよう取り組んでまいりたいと考えております。

 新型コロナウイルス感染症については、感染拡大防止等と社会経済活動の両立が求められる難しい段階に入っていることに加え、感染拡大の第2波、第3波に備えることも必要であり、息の長い対策が肝要になってまいります。このような今まで経験したことのない未曾有の危機を乗り越えていくためにも、これまで以上に、全国都道府県議会議長会の活動を通じて各都道府県議会が連携を図って取り組んでいくことが不可欠であると考えておりますので、皆様のご協力、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

山形県議会議長
金澤 忠一(かなざわ ちゅういち)

プロフィール

生年月日

昭和25年4月16日

主な議員歴

平成13年1月〜
山形県議会議員(現在6期目)
副議長及び文教公安委員会、厚生文化委員会、予算特別委員会、議会運営委員会の委員長を歴任
令和元年5月
第33代山形県議会議長に就任