全国都道府県議会議長会

新型コロナウイルスが議会に突きつけているものとは?

議長写真
令和2年7月
大分県議会議長

麻生 栄作




 大分県議会第73代議長の麻生栄作でございます。

 二元代表制の一役を担う県議会には、政策立案能力の向上、監視機能の強化が必要です。

 各常任委員会では、各種白書の説明会や現地調査によって、議員の政策立案能力向上につなげ、いかに成果をあげるかが問われます。

 常任委員会は、部門毎の専門性を有し、多角的に議論ができることから、政策立案に関する即応性があります。一方、特別委員会は常任委員会以上に課題解決のスピードが求められます。

 しかし、実際にはその設置手続等に時間を要します。

 また、常任委員会では、参考人招致も活用しながら、議会の監視機能の強化を目指します。

 さて、この度の新型コロナウイルス感染症により、本県でも医療物資不足をはじめ、事業継続や雇用維持、別府や湯布院での観光客数の激減等、地域産業も深刻な影響を受けました。

 こうした事態に、議長、副議長、議会運営委員会及び各常任委員会の委員長で構成する既設の県議会災害・危機管理対策連絡協議会を中心に、全ての議員と連携してワンチームでスピード感を持って対応しました。

 各常任委員会で県民の声をきめ細かく吸い上げ、災害・危機管理対策連絡協議会で意見集約を行うことで、課題・問題点を横断的に把握の上、即座に知事に緊急要請を行いました。

 さらに、議会活動が萎縮しないように、常任委員会での調査をWEB形式で行いました。また、県民の声を把握するため、県議会HPにコロナ専用のバナーを新たに設置し、寄せられた意見を関係する執行部と情報共有し一体的に取り組みました。

 今後、ウィズコロナにおいては、第2波、第3波に備え、「遠隔」や「非接触」等がカギとなります。県議会としては、アフターコロナの「新生活様式」等に関する提言取りまとめについて、特別委員会設置を含め、新たな検討を目指しています。

 今回のコロナ対策及び相次ぐ豪雨災害では、議会、議員の使命が問われます。本県議会も、常に時代の要請に応える議会活動を模索します。

 最後に、「おんせん県おおいた」のHPでアマビエ出演動画「シンフロ」をご覧になられたかと存じますが、コロナ収束後には、温泉で心と体を癒やしに大分へお越し頂けるようにおもてなし万端で皆様をお待ち申し上げております。

大分県議会議長
麻生 栄作(あそう えいさく)

プロフィール

生年月日

昭和37年1月20日

主な議員歴

平成12年8月〜
大分県議会議員(現在6期目)
福祉保健生活環境委員会、土木建築委員会、文教警察委員会、危機管理対策特別委員会、総務企画委員会、予算特別委員会、議会運営委員会の各委員長、監査委員を歴任
令和27年5月
第95代大分県議会副議長に就任
令和元年5月
第73代大分県議会議長に就任