全国都道府県議会議長会

より県民の声を反映すべく、活発な審議の場をめざして

議長写真
平成25年2月
岐阜県議会議長

駒田 誠




 昨年5月に第121代岐阜県議会議長に選出されました、駒田誠でございます。7月に全国都道府県議会議長会の理事を拝命して以来、その職責の重大さを痛感しております。

 皆様方のお力添えを賜りながら、精一杯努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

 さて、岐阜県では、昨年、ぎふ清流国体、ぎふ清流大会が開催されましたが、素晴らしい成績を収めただけでなく、県民総参加の取り組みにより、交流人口が約百万人を数えるなど、大いに盛り上がりを見せた両大会となりました。

 この両大会の成果をいかに岐阜県の未来づくりにつなげていくことができるかが大きな課題のひとつであり、今後の県の政策に大きな期待を寄せているところですが、同時に、地方分権の進展とともに増大している地方議会の役割をしっかりと果たしていくため、県民の皆様の声を背景に提案・議論を行い、県政を発展させていくことが重要と考えております。

 このため、岐阜県議会としましては、特に議会の政策提言・立案機能の強化による審議の活性化は大きな課題と考え、昨年6月に政策条例の制定を推進する仕組みとして、条例化を前提とした政策項目の調整や条例案に係る意見調整等を行う常設の組織である、「議員提案条例検討会」を設置いたしました。

 現在、当検討会の協議を経て、ぎふ清流国体、ぎふ清流大会を契機とした県民のスポーツに対する関心をさらに高め、スポーツの推進に関する施策などを総合的かつ計画的に推進するため、「岐阜県清流の国スポーツ推進条例」の制定に向け、準備を進めているところです。

 岐阜県においては、近年、大変厳しい財政状況が続きましたが、地道に行財政改革を進めてきた結果、徐々に好転しつつある模様です。とはいえ、今後の県政運営を見据え、引き続き緩むことなく行財政改革を進めていかなければならないと考えております。その一方で、地域経済が疲弊する中、県民からは景気回復や雇用の確保に向けた対策が強く求められていることから、今後発展が見込まれる成長産業や経済情勢に左右されにくい内需型産業の育成・誘致、地域資源を活かした産業振興を図るとともに、東日本大震災を教訓とした危機管理対策の構築、地域における社会保障施策の充実など、県民生活の安全・安心に直結するような施策の推進を図っていく必要があります。

 県議会としても、県政のチェック機関としての役割はもとより、県民の皆様の声を本当に必要とされる施策に結びつけるため、議会・議員活動を活発化するための環境づくり、雰囲気づくりに取り組み、課題解決に向けた提言を積極的に行っていきたいと考えております。

岐阜県議会議長
駒田 誠(こまだ まこと)

プロフィール

生年月日

昭和20年7月31日

主な議員歴

平成7年4月〜
岐阜県議会議員(現在5期目)
県土整備委員会、教育警察委員会、農林商工委員会、厚生環境委員会、決算特別委員会の各委員長を歴任
平成21年5月
第117代岐阜県議会副議長
平成24年5月
第121代岐阜県議会議長