全国都道府県議会議長会

ポストコロナ時代を見据えて

議長写真
令和2年8月
宮崎県議会議長

丸山 裕次郎




 昨年5月に第70代宮崎県議会議長に就任いたしました丸山裕次郎でございます。また、本年7月より全国都道府県議会議長会の副会長を拝命いたしました。身に余る重責ではございますが、全力で職務を全うする所存でございます。

 まず初めに、九州地方などに被害をもたらした令和2年7月豪雨や台風10号によりお亡くなりになられた方々に対しまして、お悔やみを申し上げますとともに、被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。

 近年、こうした自然災害が全国各地で頻発しており、住民の安全・安心な暮らしのために必要な社会インフラの整備が喫緊の課題となっております。

 宮崎県議会では、これまで4回に渡り、社会インフラの着実な整備促進を求める意見書を可決し、国等に対して国土強靱化対策の更なる推進を強く求めてまいりました。

 必要な対策が進められ、激甚化する自然災害からより多くの命が守られることを切に願っております。

 さて、新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)が全国的に猛威を振るう中、本県におきましてもクラスターが複数発生するなど、多数の感染者が確認されました。

 医療従事者など多くの関係者の御尽力により、急速な感染拡大は一旦収まりましたが、今後の感染状況が見通せない中、県民生活は深刻な影響を受け続けております。

 特に、本県で今年10月から開催予定であった国民文化祭及び全国障害者芸術・文化祭(国文祭・芸文祭)が、来年度に延期(和歌山県との同一年度開催)されたことは大変残念であり、また、「スポーツランドみやざき」づくりを推進する本県が最も賑わう、来年2月からのスポーツキャンプシーズンへの影響も懸念されております。

 しかし一方で、新型コロナの感染拡大に伴い、東京一極集中の弊害が改めて指摘され、都市部で暮らす方々に地方回帰の意識が高まりつつあり、実際に本県への移住・定住に関する相談件数は増加傾向にあります。

 太陽の恵みや温かい人柄など「日本のひなた宮崎県」の魅力を改めて全国に発信することにより、新型コロナによるピンチをチャンスに変え、地域の活力が再生していくことを期待しております。

 宮崎県議会では、本年度、「新型コロナウイルス等感染症対策特別委員会」を設置し、感染防止対策のほか、県民生活や県内経済の再建に向けた調査を進めております。県民の声にしっかりと耳を傾け、本県のより良い未来を切り開くために全力で取り組んでまいる所存であります。

 来年には、スポーツキャンプや国文祭・芸文祭の開催される本県へ、全国から多くの皆様がお越しくださるのを心よりお待ちしております。

宮崎県議会議長
丸山 裕次郎(まるやま ゆうじろう)

プロフィール

生年月日

昭和43年8月30日

主な議員歴

平成11年4月〜
宮崎県議会議員(6期目)
少子社会対策特別委員会委員長、商工建設常任委員会委員長、環境農林水産常任委員長、議会運営委員会委員長、行財政改革特別委員会委員長、スポーツ・観光対策特別委員会委員長を歴任
平成25年4月
第91代宮崎県議会副議長に就任
令和元年5月
第70代宮崎県議会議長に就任