全国都道府県議会議長会

優れた施策を生み出す日本一の「言論の府」を目指して

議長写真
令和2年12月
鳥取県議会議長

藤縄 喜和




 鳥取県議会議長の藤縄喜和でございます。早いもので、昨年5月の議長就任から1年半が経ちました。この間、新天皇が即位され、平成から令和への御代替わりに際し、県議会議長として即位の礼に参列し、鳥肌が立つ貴重な経験をさせていただきました。また、新元号に変わりお祝いムード一色でしたが、新型コロナウイルス感染拡大により国民生活が一変し、誰も想像していなかった厳しい時代を迎えました。

 本県議会では、コロナ禍でも議会の機能を失わないよう、議会内で一人も感染者を出さないことが第一と考え、本年5月に「新型コロナウイルス感染症対策代表者会議」を設置して、議員の協力、関係者のご協力をいただいて感染防止対策を徹底しています。

 また、議会改革の取組の柱の一つとしてICTの活用を掲げ、このたび議会へタブレット端末を導入しました。11月定例会中の常任委員会から、紙資料の配付とともにタブレット端末で閲覧できるようにし、議会資料のペーパーレス化の推進に取り組んでいます。

 さらに、もう一つの柱として、議員が政策条例をより積極的に提案できるよう、議会内に政策条例等検討委員会を新たに設けました。議員が提案した条例は、平成25年11月定例会以降、しばらく途絶えていますので、これからは県民の声を反映した議員提案による政策条例の制定が増えていくことを願っています。

 我々県議会は、二元代表制の一翼を担う存在として、知事との緊張関係を保ちつつ大いに議論を交わし、県民の負託に応えていかなければなりません。本年8月臨時会で平井知事からクラスター対策条例が提案された際には、クラスター発生の施設名公表や施設の閉鎖等の指示といった営業の自由を大幅に制限する条例だったため、限られた時間の中、議会内で議論を尽くし、条例の修正案を可決しました。ともすれば、知事提案をそのまま可決するだけの機関に陥りがちですが、議会の良識と県民に対する責任を果たすため、議会一丸となって修正可決を成し遂げたことは、議会の一員として誇りに思います。

 コロナ疲れを癒すには、やはり自然の中で過ごすのが一番です。

 鳥取県は、山陰海岸ユネスコ世界ジオパークや国立公園大山など美しい自然に恵まれ、今の時期は“松葉がに”も食べられますので、是非、皆さま方のご来県をお待ちしております。

鳥取県議会議長
藤縄 喜和(ふじなわ よしかず)

プロフィール

生年月日

昭和26年9月20日

主な議員歴

平成10年4月〜
鳥取市議会議員(計2期)
平成15年4月〜
鳥取県議会議員(現在5期目)
教育民生常任委員会、企画県土警察常任委員会の各委員長を歴任
平成27年5月
第78代鳥取県議会副議長に就任
令和元年5月
第86代鳥取県議会議長に就任
趣味
サイクリング