全国都道府県議会議長会

“県民に開かれた、身近でわかりやすい県議会”を目指して

議長写真
令和3年5月
長野県議会議長

宮本 衡司




 本年3月に第95代長野県議会議長に就任いたしました宮本衡司でございます。

 昨年2月に本県でも初めて感染者が確認された新型コロナウイルス感染症は、県民の日々の暮らしや経済活動などにおいて、今まで当然のこととして行われてきた様々なことが当たり前ではなくなるなど、県民生活や県内経済に甚大な影響を及ぼしております。このような中、本県議会では、各会派の代表者で構成された「新型コロナウイルス感染症対策連絡本部会議」を設置し、県民の皆様や事業者の皆様から寄せられた切実な御意見・御要望をしっかりと理事者へ伝えるなど、緊密に連携を図ってまいりました。また、県民の皆様と直接意見交換を行う「こんにちは県議会です」の取組は、感染状況を考慮し、初めてオンライン会議により開催するなど、コロナ禍においても地域住民や高校生などとの闊達な意見交換を行う機会を確保してまいりました。

 一方、感染拡大の影響は、私たちの暮らし方や働き方だけでなく、価値観にも大きな変化を生じさせており、「地方回帰」の動きが、その一つとして挙げられます。

 本県は、日本の屋根として周囲を標高3000m級の峰々に囲まれ、その山あいを天竜川や木曽川、千曲川や犀川などの清流が流れる雄大な自然に恵まれるとともに、大都市圏とのアクセスの良さなど、移住や二地域居住、リゾートテレワークなどの多様なライフスタイルを可能とする数多くの貴重な資源や強みを有しております。

 また、本年4月には、展示環境や交流スペースなどの大幅な機能拡充を行った長野県立美術館が、リニューアルオープンしました。国宝善光寺に隣接する好立地を活かし、文化芸術の振興拠点として、また新たな観光スポットとして、今後、県内外の多くの皆様に親しまれ、訪れていただける施設となることを期待しております。さらに来年は、「善光寺御開帳」や諏訪の「御柱祭」など、全国から注目されるイベントも多数控えております。

 コロナ禍の逆境下においても、豊かな自然環境や長い歴史の中で育まれてきた産業や文化など、本県が有する強みを最大限に発揮し、地域の活性化に繋げてまいりたいと考えております。

 県民を代表する合議制の機関である県議会は、地域課題が山積する中、多様な民意を集約する集団意思決定機能や政策形成機能等の担うべき役割をしっかりと果たしていくことが大切であると感じております。今後とも、議員一人一人、各会派、議員連盟などのそれぞれの活動が活発に行える環境づくりを進めることで、「県民に開かれた、身近でわかりやすい県議会」を目指し、誠心誠意取り組んでまいる所存でございますので、皆様の御指導、御支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

長野県議会議長
宮本 衡司(みやもと こうじ)

プロフィール

生年月日

昭和27年2月16日

主な議員歴

平成15年4月〜
長野県議会議員(現在5期目)
危機管理建設委員会、健康福祉委員会、環境産業観光委員会、総務企画警察委員会、議会運営委員会の各委員長及び監査委員等を歴任
令和3年3月
第95代長野県議会議長に就任