全国都道府県議会議長会

県民に信頼され、期待される議会を目指して

議長写真
令和3年6月
富山県議会議長

五十嵐 務




 本年3月に第129代富山県議会議長に就任いたしました五十嵐務です。

 知事その他の執行機関と緊張感のある関係を保ちながら、議決機関、監視機関としての役割を果たすべく、各議員には積極的に活動してもらい、議会での議論がより活性化するよう努力してまいる所存です。

 また、当面の最重要課題である新型コロナウイルス対応につきましては、感染防止対策と地域経済の支援を的確に行いつつ、ワクチンを1日でも早く全員に接種できる体制を築いて県民に安心を感じてもらうため、全力を傾注しているところです。

 本県議会では、県民の声に真摯に耳を傾け、幅広い意見などを議会活動に反映させるとともに、さらなる議会の活性化を進めるため、県議会基本条例に基づき、議会改革推進会議を設置して活発な議論を行っております。

 今年度は、議会広報の充実、住民参加の取組みとして、昨年度試行発行した雑誌型広報紙を発行するほか、リニューアルした議会ホームページのPR、SNSを活用したプッシュ型広告配信などを行う予定としております。加えて、主権者教育を推進するため、新たに選挙権を有することになる県内高校生に広報紙を配布するほか、議員との座談会等の実施について検討しております。

 また、本年4月にIT活用検討委員会を設置し、今年度から各議員に貸与するタブレット端末の仕様、議事運営におけるITの具体的な活用方法やペーパーレス化の計画的な推進などについて検討を進めているところです。さらに、仕事と介護や育児との両立を推進するため、将来的なオンライン委員会の実施について研究することとしております。

 これらの取組みをスピード感をもって進め、議会機能の強化・拡充を図ることにより、県民の皆様に信頼され、期待される議会となるよう、最大限の努力をしてまいります。

 今年は、「雪の大谷」で有名な「立山黒部アルペンルート」が全線開業50年を迎えました。毎年4月中旬の全線開通日から6月下旬まで、雪の壁の間を歩く「雪の大谷ウォーク」を開催しておりますが、今年は50周年特別企画として、開業当初の1車線除雪(現在は2車線除雪)区間を設け、迫りくる「雪の大谷」を体感していただいております。

 また、昨年3月には、北陸新幹線の高架下を路面電車などでつなぐことにより、富山駅をはさむ両側の地域の一体化(南北接続)が実現し、まちづくりや観光などの面から、今後の発展に向けた取組みを進めております。

 新型コロナウイルス収束後を見据え、こうした富山県の自然、観光・まちづくりなどの強みを活かしながら、二元代表制の一翼を担う立場として、知事との連携のもと、富山県のさらなる発展に向け、全力を尽くしていきたいと考えております。

富山県議会議長
五十嵐 務(いがらし つとむ)

プロフィール

生年月日

昭和26年12月18日

主な議員歴

平成15年4月〜富山県議会議員(現在5期目)
経営企画委員会、総合交通対策特別委員会、人口減少問題特別委員会の各委員長を歴任
平成27年4月
第117代富山県議会副議長に就任
令和3年3月
第129代富山県議会議長に就任