議長随想

子供達の未来のために〜地方創生の実現に向けて〜

 5月に第118代埼玉県議会議長に就任いたしました本木茂でございます。6月の全国都道府県議会議長会臨時総会において、副会長を仰せつかりました。
 本県は関東平野の中央に位置し、首都東京に隣接しております。比較的災害が少なく、年間の快晴日数は全国トップです。また、東北新幹線など新幹線5路線をはじめ、高速道路などの交通網も充実し、光学、食品、自動車関連など多様な企業が集積しております。
 このような好条件に恵まれた本県は、今なお人口増加が続く全国でも数少ない都県のひとつであります。
 しかしながら、本県の人口の状況を詳しく見ていきますと、東京都区部に近い地域ではなお増加が続いているものの、それ以外の地域では、多くの市町村において既に人口が減少に転じており、県全体の総人口も減少に転じることが見込まれます。さらに、今後本県では、高度経済成長期に大量に転入した世代の高齢化により、全国的にも例のないスピードでの高齢者人口の急増や生産年齢人口の減少が見込まれており、医療や介護需要の急激な増大が懸念されております。
 昨今、我が国の人口減少問題が大きくクローズアップされておりますが、このままでは、全国的にも、経済規模の縮小や社会保障費の負担増加などにより、現在の社会制度を維持することは困難であります。
 私は、長年幼児教育に携わってまいりました。子供達の姿を見ておりますと、誰もが元気で安心して暮らすことのできる活力あふれる社会を実現し、次の世代に引き継いでいくことが、私達に課せられた大きな責務であることを痛感いたします。
 子供達の未来のために、今、何をすべきであるか。私は、住民の声を行政の施策に反映させるため、今こそ地方議会において議員が活発に議論し、積極的に政策提案を行っていくことが非常に重要であると考えております。
 人口減少問題への対応は、本県だけでなく、国、地方を挙げて取り組まなくてはならない大きな課題であります。本年は「地方創生元年」として、人口減少の克服と地方創生の実現に向けた取組もスタートいたしました。地方創生の実現を確かなものとするため、地方の意思を国の施策に反映させていくことは、本会にとって重要なテーマであると認識しております。微力ではありますが、島なおき会長を補佐し、地方創生の実現のために取り組んでまいります。

埼玉県議会議長
  もとき    しげる
 本 木   茂

プロフィール
生年月日
昭和28年4月28日
主な議員歴
平成15年4月〜埼玉県議会議員(現在4期目)
          文教委員会、総務県民生活委員会、産業労働企業委員会、公社事業対策特別委員会、危機管理・大規
          模災害対策特別委員会、自然再生・循環社会対策特別委員会、決算特別委員会、議会運営委員会の各
          委員長等を歴任
平成27年5月  第118代埼玉県議会議長に就任