TOP議長随想 > 令和元年9月 喜多 宏思 徳島県議会議長

議長随想

~地方創生の実現に向けて~

 本年5月に第93代徳島県議会議長に就任いたしました喜多宏思でございます。また、6月には全国都道府県議会議長会の副会長に選任され、大変光栄であるとともに、その使命と責任の重さを日々痛感しております。
 徳島県は、四国最大の一級河川である「吉野川」や日本百名山の一つである「剣山」、多くの景勝地を有する「室戸阿南海岸国定公園」など豊かな自然環境に恵まれるとともに、世界にも名を知られる「阿波おどり」、県内各地に伝承されている人形芝居である「阿波人形浄瑠璃」、弘法大師ゆかりの「四国八十八箇所霊場」など豊かな文化に彩られた土地であります。
 一方、本県では、「地方創生」の実現に向けて、東京一極集中の是正、また、南海トラフ地震をはじめとする巨大地震や近年、毎年のように発生する集中豪雨などに対する災害対策の強化といった二つの大きな課題に直面しています。
 東京一極集中がますます加速する中、本県における本年8月1日時点の推計人口は、72万9587人とピーク時から大きく減少しているほか、国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2045年における本県人口は53万5370人まで減少するとともに、総人口に占める65歳以上の方々の割合が41.5%となるなど、より一層高齢化が進行するものと予測されています。
 このような中、本県では、地方への新たな人の流れを生み出す突破口として、国に対し、「消費者庁等の徳島移転」を提案し、平成29年7月には、実証に基づいた政策の分析・研究機能をベースとした消費者行政の発展・創造の場として、「消費者行政新未来創造オフィス」が徳島県庁舎に設置されました。当オフィスでは、様々な先駆的プロジェクトに取り組み、全国モデルとなる成果を創出した結果、2020年度には、本県に、現在のオフィスを発展させた新たな未来に向けた消費者行政の発展・創造及び発信・交流の恒常的な拠点となる「消費者庁 新未来創造戦略本部」が発足することとなったところであります。
 また、災害対策に関して、本県議会では、将来にわたり安全・安心が実感できる強靱な県土づくりのため、平成30年度当初予算及び平成31年度当初予算編成に当たり、2年連続で、「前年度から100億円を上回る公共事業予算を確保すること」を全会派から知事へ要望し、実現を見ました。
 県政においては、この他にも多くの課題が山積みしておりますが、「地方創生」の成果を県民の皆様に実感いただくため、執行部はもとより、本県議会と連携協定を結んでおります徳島県市議会議長会及び徳島県町村議会議長会とも、より一層の連携強化を図りながら、尽力してまいります。
 結びとなりますが、「地方創生」の実現のため、全国都道府県議会議長会の皆様とともに全力で取り組んでまいりますので、今後ともご支援ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

  徳島県議会議長
  き  た   ひ ろ し
  喜 多  宏 思 

プロフィール
生年月日
昭和18年3月3日
主な議員歴
平成19年4月~徳島県議会議員(現在4期目)
          環境対策特別委員会、県土整備常任委員会、経済常任委員会、広域交流対策特別委員会、総務常任           委員会の各委員長を歴任
平成28年3月 第101代徳島県議会副議長
令和元年5月 第93代徳島県議会議長