TOP議長随想 > 平成29年9月 杉山 純一 福島県議会議長

議長随想

〜ふるさと福島の復興・創生に向けて〜

 東日本大震災と原子力発電所事故から、6年半が経過しました。この間、国内外からの温かい御支援と県民の皆様の御努力により、ふるさとへの帰還に向けた動きが進むとともに、道路網をはじめとするインフラの復旧・整備や、「環境創造センター」、「産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所」、「ふくしま医療機器開発支援センター」等のふくしまの未来を拓く拠点施設の開所、観光地のにぎわいの回復、県産品の海外輸出の拡大など、本県の復興に向けた歩みは着実に前進してきております。全国の皆様には、発災当初から、折に触れ、様々な形で御支援をいただいておりますこと、この場をお借りいたしまして深く感謝を申し上げます。
 一方、今もなお、5万人を超える県民が避難生活を続けており、避難地域の再生や被災者の生活再建支援、原子力発電所の廃炉・汚染水対策、産業の再生、風評対策など、前例のない困難な課題が山積しております。加えて、少子高齢化・人口減少に対応するため、各地域が有する特性や資源を最大限に生かした地方創生を進めていかなければなりません。
 このような中、本県では、「原子力に依存しない安全・安心で持続的に発展可能な社会づくり」などを基本理念とした福島県復興計画及び人口減少に歯止めをかけるための「ふくしま創生総合戦略」の具現化に向けた各種施策に重点的に取り組んでおります。
 本県議会におきましては、定例会や委員会における活発な議論はもとより、諸課題への迅速な対応を図るため、現在、「避難地域復興・創生対策」、「人口問題対策」、「地域創生・産業振興対策」の3つの特別委員会を設置し、本県の復興・創生に向けた対策についての調査を積極的に進めており、今後とも二元代表制の一翼を担う機関としての責務をしっかりと果たしてまいります。
 3年後の2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会では、野球・ソフトボール競技の一部が福島県で開催されます。これを好機とし、本県の復興が前に進んでいる姿や多くの方々からの御支援に対する感謝を国内外に伝えるとともに、復興の加速化と未来を担う子どもたちの夢や希望に繋げてまいりたいと考えております。
 本県の復興への道のりは長く厳しいものがありますが、現在、直面する様々な困難を一つずつ着実に乗り越え、県民一丸となってふるさと福島の復興・創生をさらに前へと進めてまいる所存でありますので、引き続き、各都道府県議会並びに全国都道府県議会議長会の皆様からの御支援、御協力をお願い申し上げます。

福島県議会議長
  すぎ やま じゅん いち
  杉 山 純 一

プロフィール
生年月日
昭和32年6月19日
主な議員歴
平成15年4月  福島県議会議員に初当選
           現在4期目
           広報委員会、土木委員会、議会運営委員会の各委員長を歴任
平成27年12月  第72代福島県議会議長に就任